労働者の強い味方!ろうきんでお金を借りる方法と低利融資の条件

ろうきんでお金を借りる方法

労働者に寄り添った金融サービスを提供する「労働組合(ろうきん)」。

全国に13あるろうきんは、銀行や信用金庫と違って営利目的で運営がされていないため、低金利の借り入れが期待されます。

一般の金融機関から借りるのが難しい労働者のために、労働者同士がお金を出し合って作られた金融機関がろうきんになります。

借り入れが難しい非正規雇用者の方でも、労働者の強い味方である労金なら融資が受けられるかもしれません。

ポイント女

今回は、「ろうきんでお金を借りる方法」と「審査申し込みの条件」をわかりやすく紹介していきます。

労働組合(ろうきん)でお金を借りる方法

ろうきんお金借りるのイメージ画像

不動産担保ローン

住宅ローン

住宅ローンの低金利競争に、新たなサービスを加えてろうきんも参戦しています。従来の標準金利を大幅に引き下げただけでなく、貸出金利に上乗せしていた保証料を無料化するなど。時代の変化に合わせて利便性が大きく向上し、利用しやすくなっています。

借入限度額 1億円以内
金利 0.5%〜1.2%程度
その他の住宅ローン
  • 借換・買替ローン
  • リフォームローン
  • 「フラット35」など

土地や建物などを担保に住宅資金の借り入れが可能です。住宅ローンと同じく金利引き下げ制度が導入されていて、通常より金利が1〜2%近くも安くなっています。お風呂やキッチンなどのリフォーム、住宅の新たな買い替えなど。様々な住宅費用に対応してもらえます。

無担保ローン

自動車ローン

自家用自動車のほか、マリンスポーツ専用のジェットスキーやヨットなどの利用目的でも使えます。一般のマイカーローンより利用幅が広いうえに、低金利な融資が可能です。JAのマイカーローンと比べて、ろうきんは申し込み条件がゆるいため、親身な審査対応が期待されます。

借入限度額 最大1,000万円
金利 2〜3%程度
教育ローン

国の教育ローンは、子ども1人につき350万円が限界ですが、労金では最大1,000万円の融資が可能です。奨学金で賄うのが難しい入学費用としても利用でき、たとえば受験費用や部活動費など様々な教育費用として利用できます。

借入限度額 最大1,000万円
金利 2〜3%程度
カードローン

あらゆるシーンで使える「カードローン」。ろうきんであれば金利は年3〜6%程度ですが、銀行系のカードローンは年10%を超える高金利です。労働者の可処分所得が増えるよう、生活の最終的な拠り所として利用できる安心の内容になっています。

借入限度額 500万円程度
金利 3〜6%程度
フリーローン

結婚費用やパソコン購入、他社金融機関の借り換えなど。「フリーローン」という名の通り利用目的は自由です。本来なら金利に上乗せされる保証料をろうきん側が負担してくれることが多く、一般の金融機関より低金利に借りられます。

借入限度額 500万円程度
金利 3〜6%程度

借換えを目的としたフリーローンを検討している場合は、下記を参考にしてください。

ろうきんのおまとめローンの審査基準や審査の流れをわかりやすく解説

労働金庫(ろうきん)のおまとめローンの審査は厳しいのでしょうか。ろうきんは労働組合や生活共同組合に所属していると利用できる金融機関ですが、一般の方でも借換審査が受けられます。銀行や消費者金融より低金利になっています。もっと安い金利に借り換えたいのなら労働金庫を検討されてはいかがでしょうか。

ろうきんマイプランの審査申し込みに関する条件

無担保カードローン(ろうきんマイプラン)を対象にした審査申し込みの条件は、次の通りです。

・団体会員の構成員、またはご自宅もしくはお勤め先(事業所)が当金庫の事業エリア内にある方
・お申し込み時の年齢が満18歳以上満65歳未満である方
・同一勤務先に 1 年以上勤務されている方(自営業者等の給与所得以外の方は原則として3年以上)
・安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある方
・金庫所定の保証協会の保証を受けられる方

  • 団体会員および一般の方
  • 年齢18歳〜65歳程度
  • 1年以上の勤続年数が必要(自営業は3年以上)
  • 年収150万円以上ある方

各金庫で異なりますが、団体会員以外の一般の方でも給与所得があれば、審査申し込みが可能になるケースがほとんどです。

非正規雇用者(パート・契約社員)でも、安定して継続した収入があれば審査通過が期待されます。

アルバイトなどで年間150万円を超えた所得があれば学生でも利用できます。

しかし残念ながら、自己所得のない専業主婦は申し込みができません。

また未成年者でも借り入れができますが、未成年の場合は親の同意書などが必要になってきます。

一般の金融機関と比べて、審査の申し込み条件が厳しい印象があります。

金額が大きくなると、さらに貸付条件が厳しくなります。

限度額300万円を超える場合の貸付条件

  • 年収に対して年間返済額の割合が30%以内
  • 団体会員は「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」
  • 生協会員は「勤続年数5年以上」かつ「年収の50%以内まで」

※一般の方は最高限度額100万円までになります。(年収に応じて100万円を超えた借り入れができる場合もあります。)

年間のローン返済額が年収の30%を超えている場合は、審査に落ちてしまいます。

年収500万円の場合、たとえばカードローンの月々の平均返済額が、500万円×30%÷12ヶ月=12.5万円。

つまり、月々のローンの支払いが12.5万円を超えていたら既にアウトです。

限度額300万円を超える融資からぐっと審査基準が厳しくなり、勤続年数が長くて高収入者であるほど審査に有利になります。

団体会員とは
労働組合に出資している労働組合や国家公務員などを団体会員といいます。
生協会員とは
労働組合に出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員およびその家族を生協会員といいます。

労金の必要な書類について

ろうきんの審査の際に、下記の必要書類を提出します。

共通書類

  • 本人確認書類(運転免許証・健康保険証・印鑑証明書など)
  • 収入確認資料(給与明細書・源泉徴収票など)
  • 勤続年数確認資料(健康保険証・給与証明書)
  • 印鑑

資金使途証明書類

  • 新規(売買契約書・見積書・注文書・車検証など)
  • 借り換え(借換対象商品の申込書・残高確認資料・返済状況を確認できる書類など)

一般的なカードローンと比べて、ろうきんは書類数が多くなります。

丁寧に書類審査をするため、審査結果がわかるまでに時間がかかる印象があります。

必要書類のタイミングは?申し込みの流れについて

窓口・電話・インターネットから申し込みを済ませて、仮審査の結果を待ちます。

仮審査時に在籍確認もおこなわれて、カードローンの場合は平均3営業日〜1週間程度で審査結果が分かります。

電話およびメールにて審査結果が伝えられて、合わせて必要書類の案内もあります。

指定された書類を、案内された方法で正確に提出していきます。

審査応諾後、融資が確定して振り込まれるという流れになります。

ろうきんで借りるメリット・デメリット

金利10%を下回る、低金利融資がメリット

ろうきんのメリットとデメリットをいくつか挙げてみました。

メリット

  • 銀行などの金融機関よりも低金利
  • 団体会員や生協会員だと、金利優遇が適用されるケースが多い
  • 非正規雇用者でも審査がゆるやか
  • 18歳以上の未成年者でも利用できる

デメリット

  • 労働組合員以外で、一般の方は金利が高くなることがある
  • 審査結果が出るまでに時間がかかる印象がある
  • 一般の金融機関とくらべて、提出する書類の数が多い
  • 一般の方は、入会金(最低1,000円)の手数料がかかる

ろうきんは、働いてきちんと収入があれば誰でも利用できる印象があります。

団体会員や生協会員とくらべて、一般の方は金利が高くなることが多いです。

しかし金利が高くなったとしても1%変わるかどうかなので、それでも銀行を利用するより金利が安くなります。

では、カードローンを利用したとき、ろうきんと民間企業はどのように違っているのでしょうか。

他社カードローンとろうきん(マイプラン)を比較

他社カードローンとろうきんは、大きく分けて「金利」と「審査スピード」の2つの違いがあります。

冒頭でも説明がありますが、他社カードローンとくらべると、ろうきんは金利10%を下回る低利融資になっています。

営利を目的とせずに労働者に優しい条件になっているため、安い金利で借りられるのです。

しかし銀行や消費者金融などのカードローンには、審査スピードが速いという良い面があります。

とくに消費者金融のカードローンは審査時間が短く、申し込みから融資まで最短60分で借りられる金融機関もあるほどです。

金利を抑えて借りたいのなら「ろうきん」、早く借りたいのなら「消費者金融や銀行などのカードローン」。

「どちらかが正しい」という固執した考えを持つのではなく、個々の条件に合わせてろうきんと民間企業のカードローンを使い分けると良いと思います。

そもそも、ろうきんって何?

東海ろうきんの画像

ろうきんは、働いている仲間がお互いのために共同で出資して作った金融機関になります。

民間の金融企業が営利目的で運営されているのに対して、ろうきんは働く人を金銭的に支援する目的で運営されています。

次のように、全国に13つの労働金庫があります。

北海道労働金庫 東北労働金庫 新潟労働金庫
中央労働金庫 静岡労働金庫 長野労働金庫
東海労働金庫 近畿労働金庫 北陸労働金庫
四国労働金庫 中国労働金庫 九州労働金庫
沖縄労働金庫

居住および勤務している地域で利用する労働金庫が分かれています。

たとえば茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県に居住または勤務している場合は、中央ろうきんの管轄に属します。

ろうきんは労働者の金銭的なサポートを目的として運営がされているため、個人のライフスタイルに影響を及ぼすような貸付けを嫌がります。

民間企業のように利息から収益を出しているわけではないので、法定ルール内であっても必要がないと判断すれば融資をしない姿勢にあります。

銀行とくらべて、ろうきんは審査が厳しく、ある意味では審査に落ちやすいのかもしれません。

しかし、明確な理由等があれば、前向きに融資を検討してもらえます。

ろうきんを利用するのなら、使用用途をはっきりさせたうえで審査を受けるといいでしょう。

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