業界最大手のアコムに次いで、アイフルも人気が急増しています。
いずれも消費者金融大手として肩を並べていますが、三菱UFJフィナンシャル・グループが母体となるアコムと、銀行グループに属していない独立独歩のアイフルという両社の大きな違いがあります。
では、アコムとアイフルは、どちらがより良い条件で借り入れできるのでしょうか。
審査通過率・金利・融資時間などのあらゆる情報をもとに、アコムとアイフルを徹底比較していきたいと思います。
アコムとアイフルの審査通過率・金利・融資時間で比較
アコムとアイフルの貸付条件のみで比較すると、次の通りになります。
アコムとアイフルの基本スペック
アコム | アイフル | |
---|---|---|
金利 | 年3.0%〜年18.0% | 年3.0%〜年18.0% |
借入限度額 | 1万円〜800万円 | 1万円〜800万円 |
審査時間 | 最短20分*1 | 最短18分* |
融資までの時間 | 最短20分*1 | 最短18分* |
最低返済額 | 月々1,000円〜 | 4,000円〜 |
無利息期間 | 契約の翌日から30日間金利0円*2 | 30日間金利0円 |
貸付条件だけで比較してみると、アイフルとアコムに大きな違いがないように思いますが、さらに深掘りすることでこれらの違いが見えてきます。
※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。
※1お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※2アコムでのご契約がはじめてのお客さま
審査通過率で比較
審査通過率を公表している消費者金融の中で、アイフルの審査成功率がもっとも高くなります。
人気・売上が高いのはどっち?
アイフル | アコム | |
---|---|---|
営業収益 | 99,619百万円 | 193,028百万円 |
新規申込数 | 211,343人 | 247,813人 |
新規顧客数 | 94,935人 | 120,073人 |
成約率(審査通過率) | 44.9% | ー |
※上述は、2017年上期(4月〜9月)の累計数で比較しています。また営業収益は、会社四季報の業績「連13.3」の情報を参照。
売上・人気ともにアコムのほうがダントツで優れていますが、借入している属性がそれぞれ違って、キャッシング未経験者がアコムを、既存の借入利用者がアイフルで申し込みをしている傾向にありますので一概に審査通過率だけで優劣を計れないのが現状です。
実際に、アイフルがアコムの審査通過率を上回っている月もありますので、あくまで参考程度に考えてもらえると良いと思います。
銀行カードローンは審査通過率が良くても20%程度になりますから、アイフルやアコムの成約率がいかに高いのか分かります。
売上の違い
アコムとアイフルは、売上に2倍以上の開きがあります。
アコムの売上が高いのは、「エム・ユー信用保証株式会社(MUCG)」として銀行の個人向け無担保ローンの保証審査業務を数多く受託しており、その利息収入が大きいからだと思われます。
現に、アイフルとアコムの個人向け無担保ローンの新規顧客獲得数に大きな差はありません。
売上は、事業内容の幅によって変わってきますので、こちらも参考程度にとどめると良いでしょう。
「アコムとプロミス借りるなら、どっちがいい?審査通過率と条件で比較」という記事でアコムとプロミスの審査通過率を比較していますので、そちらも合わせてご覧ください。
金利と限度額で比較
金利は、上限金利で見比べるのが一般的で、アイフルとアコムのいずれも年18.0%になりますので金利に差がないことがわかります。
金利 | 限度額 | |
---|---|---|
アイフル | 年3.0%〜年18.0% | 1万円〜800万円 |
アコム | 年3.0%〜年18.0% | 1万円〜800万円 |
アコムのほうが下限金利が低くなりますが、これは最高限度額800万円を借りたときに適用される金利になるので、ほとんどの場合は上限金利18.0%になります。
アコムやアイフルなどの消費者金融は、法定金利ギリギリの18.0%が適応されるケースがほとんどで、利用限度額が100万円や200万円などに上がるにつれて金利が安くなっていく仕組みになっています。
つまり金利が下がるのは100万円などの金額の大きい借り入れの場合に限られるため、これを下回る借り入れは最高金利が適応されることが多いのです。
アイフルとアコムの金利の差はありませんので、いずれを選択しても支払う利息額は同じになります。
融資と審査スピードで比較
アイフルとアコムは、いずれも融資時間のスピードを強みにしている消費者金融になりますので、融資までにかかる時間が最短20分以内と早いです。*1
審査スピード | 融資までの時間 | 土日祝日 | |
---|---|---|---|
アイフル | 最短18分* | 最短18分* | ◯ |
アコム | 最短20分*1 | 最短20分*1 | ◯ |
管理人はアイフルとアコムの両方で借り入れした経験がありますが、肌感覚的にアイフルのほうが若干融資までのスピードが早かったように思いました。
平均的な融資スピードが気になったのでそれぞれの金融機関に問い合わせてみたところ、アイフルで最短18分、アコムで最短20分、という返答がありました。*1
アイフルの公式サイトにも記載がありますが、web申込後に「急いでいる」という旨を伝えるとさらに審査時間が短縮される裏技もあるようなので、急いでいる人にとってはアイフルのほうが使い勝手が良さそうです。
※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。
※1お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
返済額で比較
毎月の返済額で比較すると、アコムのほうが月々の返済額が安くなる傾向にあります。
- アイフルは最低返済額4,000円〜
- アコムは最低返済額月々1,000円〜
実際に利用してみてわかったのですが、返済額が安いのはアコムですが、返済のしやすさで考えるとアイフルのほうが勝ります。
アイフルは、2つの返済方法「サイクル制」「約定日制(自動引き落とし)」から選べます。自動引き落としによる返済が選択できるので、わざわざコンビニのATMから返済する必要がありません。
その一方でアコムは、提携ATMからの返済になり、借入残高に借入利率をかけて返済額を算出するため、毎月の返済額がいくらになるのか分かりづらく、結果的に多めに返済するようになります。
毎月の返済額が安いほうが得という一辺倒な考えをするよりも、どちらが返済しやすいかで比較するべきではないでしょうか。
無利息期間で比較
無利息期間は、アイフルとアコムのいずれも同じ内容になります。
アイフル | はじめての方なら最大30日間利息0円 |
---|---|
アコム | 契約の翌日から最大30日間の無利息期間*1 |
アコムやアイフルがはじめてなら、「30日間の無利息期間」が自動的に適用され、契約日の翌日から30日間は金利が無料になります。
返済期日を待たずに30日以内に返済すれば、支払う利息は0円です。借りた翌日に返済できるのなら、アイフルやアコムのように無利息サービスがあるカードローンで借り入れを検討されてはいかがでしょうか。
※1適用条件 アコムでのご契約がはじめてのお客さま
自動契約機の台数で比較
銀行営業時間外や土日祝日の即日借り入れをしたいときに便利な自動契約機。
自動契約機は、カードローン専用キャッシュカードをその場で発行できたり、郵送物を受け取れたりなど、様々なシーンで活用されます。
当然ながら自動契約機の設置台数が多ければ多いほど、全国的に利用しやすいカードローンだといえます。
各金融機関の2017年上半期のIR情報のデータや、公式サイトの情報をもとに自動契約機の台数を比べてみました。
アコムは「1,105台」
※2018年1月現在
2017年5月から6月にかけて自動契約機が2台ほど減少していますが、消費者金融大手の中でトップの保有台数を誇っています。
管理人もアコムの自動契約機を何度か利用したことがありますが、室内はとても綺麗でエアコンも完備されているため手続きをするときのストレスをまったく感じません。
アイフルは「903台」
アイフルは、2015年から2017年にかけて自動契約機が200台以上も増えており、業績の伸びが感じられます。
アコムよりもアイフルのほうが自動契約機の保有台数が少なくなりますが、アイフルがこのまま伸び続ければアコムを超える日が来るかもしれません。
アコムとアイフルの両方で借りるのは可能?
1ヶ月以上の期間を空ければ、アコムとアイフルの両方で借入できる可能性があります。
カードローン会社には、複数の金融業者へ同時に申し込みをすると「申し込みブラック」になる既存ルールがあります。
申し込みブラックになると、金融事故者(ブラックリスト者)と同等扱いになり、最大6ヶ月間はあらゆるローン審査に通りづらくなります。
つまり、当日中に2社以上の金融業者へ申し込みをするのはタブーなのです。
「1日で4社まで借りれた」という人も中にはいますが、ごく稀なケースになりますので参考にしないほうが良いと思います。
アコムとアイフルで借りるならどっち?
アコムとアイフルのいずれも優れたカードローンになりますから、どちらで借り入れしても間違いありません。
管理人としては、はじめてなら「アコム」、既に借り入れがあるなら「アイフル」を利用することをおすすめします。
これは持論になりますが、今業績を伸ばして勢いがあるのはアコムではなく、アイフルになるので、新規顧客はもちろん、既に借り入れがある場合においての融資にも積極的です。
また、既にある借金をアイフルで「おまとめ」することで、今よりも金利を下げたローンプランを提案してもらえることをご存知でしょうか。
たとえば銀行カードローンで金利14.0%の借り入れをしており、新しくアイフルに借り換えた場合、証書貸付で総量規制オーバーの融資に対応してもらえるほか、金利14.0%を下回る金額で借り入れができるようになっています。
アイフルはとくにおまとめローンに積極的で、利用者にとって有利になる貸付条件が提示されますので、既にある借金をどうにかしたいと考えているのならアイフルを検討されてはいかがでしょうか。
アイフルの申込方法
おまとめローンを希望する場合は、web申込後に「おまとめローンを利用したい」という旨を伝えると詳しい案内をしてもらえます。
アコムの申込方法
※1金融機関・お申込時間帯によってはご利用いただけない場合がございます。
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アイフルの貸付条件
商号 | アイフル株式会社 |
---|---|
登録番号 | 近畿財務局長(14)第00218号 |
貸付利率 | 3.0%~18.0%(実質年率) |
遅延損害金 | 20.0%(実質年率) |
契約限度額または貸付金額 | 800万円以内(要審査) |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
返済期間・回数 | 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回) |
担保・連帯保証人 | 不要 |