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トップ > ドライブ・観光ガイド > おでかけマガジン > クルマでGO! > 名画の舞台・人気ドラマのロケ地をめぐる旅~静岡県御殿場市・小山町編~
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知的探求ドライブ紀行

毎回テーマに沿った旅を紀行スタイルでご紹介するドライブ紀行。
その土地の魅力を発見しながら、クルマで知的探求の旅へ。
高速道路に乗って出かける、ちょっと大人のドライブを提案します。


今回の旅 名画の舞台・人気ドラマのロケ地をめぐる旅 静岡県 御殿場市・小山町編 ~東名高速道路 御殿場IC・裾野ICより~

今月の旅人

天野ひろみ(編集者)
人生のバイブルは、ドラマ「東京ラブストーリー(語れます!)」。舞台になったロケ地の数々はもちろん制覇済み。

映画やドラマの名シーンには、私たちの記憶に残る印象的な風景が存在します。 それが有名な観光地でなくとも、ストーリーに登場することで“特別な場所”になったりしますよね。
今回は、富士山の裾野にある「御殿場市・小山町」をクルマでドライブ。高速道路に乗って、数々の作品の舞台となったロケ地を訪ねてみましょう。

地図


静岡のまちを元気にする女性パワー
「NPO法人 フィルム微助人」で話を聞いてきました!

静岡県沼津市を拠点に、県東部で活動する特定非営利活動法人「NPO法人 フィルム微助人(びすけっと)」。 2001年、地域の活性化を目的に設立され、2004年にNPO法人に認定。女性ばかりで構成された元気な組織だ。今回は、理事長の金子恭子さんにインタビュー。

海、山、川・・・静岡の豊富な観光資源が
映画やドラマに生かされています

理事長/金子恭子
「NPO法人 フィルム微助人」
理事長/金子恭子さん
微助人(びすけっと)の名前の由来は、「個人が蓄えているパワー(人力)をちょっとだけ(微)出し合って、 おもしろ楽しい生活を手助けし(助)、人の輪を広げて地域に新しい価値観を広げる運動をしたいという願いからです」と金子さん

しずおかロケーションマップ
2006年に制作され、7万部発行した「しずおかロケーションマップ」。全国の旅行会社への配布ツールとしても活用された

--まずは、「NPO法人 フィルム微助人」と、全国にあるフィルム・コミッションとの違いを教えてください。

地域の自治体などが運営するフィルム・コミッションは、公的機関として無償で撮影支援を行なっていますが、 当会はフィルム・コミッションではありませんので、行政や製作会社、地域のフィルム・コミッションからの依頼を有償でサポートしています。 ロケーションコーディネートのNPO法人というんでしょうか。目的が“まちおこし”という意味では出発点は同じですね。

--まちおこしのキーワードが出たところで、「フィルム微助人」の活動目的や活動内容を教えてください。

静岡の恵まれた資産(人的・物的・歴史的)を掘り起こし、ロケを誘致することで、地域の活性化を目指しています。 活動内容は、エキストラの手配、ロケ地探し、食事や宿泊の手配、ロケハンや撮影の同行、支援作品の地元広報支援など、 フィルム・コミッションとほぼ同じですね。今まで120本弱の作品に関わってきました。 ほかにも、沼津出身の映画監督・原田眞人氏の映画上映会や脚本塾の開催、ロケーションマップの発行などもしています。
運営資金は、当会の活動目的をご理解いただいたサポーター会員からの会費や寄付金に支えられていて、 現在は約50の団体会員と、約100名の個人会員がいらっしゃいます。

女性スタッフ陣
頼もしい女性スタッフ陣。作品の陰にこういった団体の存在があることを知る旅となった

--スタッフが全員女性ということに驚いたのですが、どういう方たちで構成されているのですか?

現在、スタッフは20人いて、みんな本業を持っています。なかには結婚をしている人や子どもがいる人も。 主婦業とバランスをとりながら、がんばってくれています。
映画が好き、人と会うことが好き、文章を書くことが好きなど、得意分野を生かして、みんなでわいわい楽しくやっています。

--今日はロケの打ち合わせにおじゃましたんですが、お子さん連れでにぎやかですね。 意見も活発に飛び交っていて、女性のパワーを感じます!金子さんの元気の源は?

実は、今日と明日のCM撮影のために昨日から徹夜で…。仕事は24時間対応だし、365日、考えない日はないんです。 でも、会の目的があって、困難にぶつかっても「何とかしなきゃ」という仲間がいることや、目的達成の成果が確実に得られることが力になっていますね。 当会の活動をこうして取り上げてもらったりすると、「あぁ、認めてもらってるんだな」と。
それに、自分が誘致した場所で俳優さんが撮影をして、それが映画やドラマに使われることで地域の話題となり、波及効果が現れて目的達成につながる。 そういうのってうれしいですよね。

ロケ風景
私たちが訪れた日は、富士スピードウェイ近くの広い敷地でCM撮影が行なわれていた

ロケ風景
ロケは天候に左右されることが多いので大変。この日は予定よりも早く終了

--確かに、うちの近くにキムタクが撮影に来てくれたら、ぜったい自慢すると思います(笑)。 ところで、エキストラの登録は何名ぐらいいらっしゃいますか?

現在は約3500名で、全国から登録があります。世代もいろいろですが、時間の都合がつきやすい30~40代の女性が多いですね。 でも、エキストラ体験で深みにハマるのは40~50代の男性!非日常の経験ができるからでしょうか。リピーターになって、会社を休んで来てくれます(笑)。
初対面の人同士でも1日8時間ぐらい一緒にいれば、自然とコミュニケーションも取れますし。思い出づくりの場、友達づくりの場として、クチコミで広まっています。

--地元でロケが行なわれることのメリットや、そこから生まれるものは何でしょう。

自分たちが住むまちにはこんなにいい場所が残っていて、映画や全国放送のドラマに写った!という喜びが、地域の活性化につながっていくのだと思います。 経済効果をはじめ、作品ごとにさまざまな効果が得られますが、住民がワクワクドキドキしながら関わる機会をつくることが、 行政ではない私たちの役割だと思っています。ロケを何本誘致したかではなく、地域がどう変わったかが大切なのではないでしょうか。

表彰式
2008年2月には、静岡県文化財団による「地域文化活動賞」も受賞。新たなジャンルを切り開く活動で、今後も大いに期待できるという評価をいただいたそう

--「フィルム・コミッション伊豆」でも、同じことを教えていただきました。 ロケを誘致することで、住民のみなさんが地域に興味を持ち、そこからまちづくりが始まるということですね。 最後にこれからの目標などを教えてください。

この活動が住民目線で楽しく広がっていけば、まちを見直すきっかけにつながります。 当会の「さぁ来い、ハリウッド!」というキャッチコピーは、国内でのロケの受け入れ体制が整えば、ハリウッド映画ももっと誘致できるという考えからです。 そして、受け入れ体制が整うということは、ロケ誘致に限らず、地域の魅力や情報の共有、整備、発信ができている状態でもあると考えられますし、 そうなることを目指しています。
今後も全国のフィルム・コミッションと連携をとって、海外の撮影も積極的に誘致していきたいです。

DATA

NPO法人 フィルム微助人 (ふぃるむびすけっと)

問い合わせは下記サイトにて
URL:NPO法人 フィルム微助人